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イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の開発・販売を行うセルシスは、2021年11月~12月にヨーロッパ4か国(イギリス、フランス、ドイツ、スペイン)のクリエイター8,000人を対象(*)に、グラフィックコンテンツの創作活動に関する調査を実施しました。調査はオンラインアンケート形式で行い、各国で10代~40代各500人の計2,000人より回答を得ました。
デジタル機材の活用状況をはじめ、どのような作品を描いているかなど、クリエイターの活動状況を把握するためのさまざまな質問を行いました。
コロナ禍で進んだデジタル機材の活用
2019年から2020年にかけて制作にデジタル機材を活用する人々が大幅に増加し、54.4%から67.3%へと12.9ポイント増加しました(グラフ1)。これは世界的な新型コロナウィルスの流行により、人々が屋内で行える新しい趣味としてデジタル制作を取り入れた結果と推測されます。2021年の調査でも68.4%のクリエイターがデジタルを活用していると回答しており、デジタルの活用は2020年と同様のレベルで維持されていることがわかりました。
(グラフ1)あなたはデジタルとアナログのどちらの方法で絵を描きますか?
パソコン、スマートフォン、タブレットなどデジタル機器を使用して描く場合はデジタル、これらを使わずに描く場合はアナログを選択してください。
約3割のクリエイターがコミック系の作品を制作
漫画(アメリカンコミック、日本のマンガ、ヨーロッパのバンドデシネ、Webtoonのいずれか)を描くと答えたクリエイターは全体の31.5%でした(グラフ2)。漫画を描かないクリエイターも38.4%がこれから挑戦したいジャンルとして漫画を選択しており、合計するとファッションデザインや2Dアニメーションなど、全13カテゴリのうち、3位にランクインしました。
調査した4か国全体で、回答者の13.2%が、コミックの描きやすさがデジタルアートのメリットであると考えています(グラフ3)。
(グラフ2)あなたが趣味/学業/仕事/副業のために描いている作品はどういったジャンルですか?(複数回答)
(グラフ3)デジタルで描いた場合、ソフトやアプリのどのような機能、特徴にメリットを感じますか?3つまで選んでください。
日本スタイルのマンガが一番人気
日本のマンガは、アメリカンコミックやバンドデシネなどと比較して、依然として人気のあるジャンルです。フランス、ドイツ、スペインでは、日本のマンガを描くと回答した人がアメリカンコミックやバンドデシネを上回りました。
イギリスでは、日本のマンガは女性アーティストに人気があり、アメリカンコミックは男性アーティストに人気があります。
アーティストの16.8%が将来日本風マンガを描くことに関心を示しており、アメリカンコミック(16.3%)、バンドデシネ(12.3%)、Webtoon(11.8%)よりもわずかに高くなっています(グラフ2)。
Webtoonの認知が大幅増
昨年は、スマートフォンで縦向きにスクロールして読み進めるWebtoonの認知度も高まりました。 2020年には、回答者の58.4%がWebtoonについて聞いたことがないと回答しましたが、2021年は33.9%に低下しました。特にドイツでは認知度が高く、全回答者の74.6%がWebtoonを知っていると回答しました(グラフ4)。
同様に、Webtoonを「よく読む」、「たまに読む」と回答した人も、4か国全体で25.5%から32.8%に増加しました。 国別では、ドイツで最も高く39.0%、フランスで最も低く26.2%となりました(グラフ5)。
(グラフ4)Webtoon(縦読みのマンガ)を知っていますか?知っている場合は、読んでいますか?
(グラフ5)Webtoon(縦読みのマンガ)を知っていますか?知っている場合は、読んでいますか?
日本のマンガが欧州でよく読まれていることは、さまざまなデータや調査でこれまでも明らかでした。また今回の調査では、アメリカのコミックやフランスのバンドデシネ、韓国発のWebtoonなどの幅広いジャンルに対し、今後描きたいという回答が多くみられました。このことから欧州で広義のコミック表現がエンターテイメントとして根付いており、それに触れてきた読者層が作り手に成長し、制作人口が一定の規模になっていることがうかがえます。今後、クリエイター育成の土壌、専業のプロとして生計を立てられるようなビジネス環境、スマートフォンによる作品の流通と読者層の拡大などが進むことで、地産地消のサイクルがより拡大し、新しい現地ならではの幅広いコミック表現が生まれてくることも期待できます。
セルシスは創立から30年以上にわたり、グラフィックコンテンツを制作する世界中のクリエイターを、デジタル技術で支援しています。
創作活動をサポートするアプリやサービスの提供を行っており、イラスト・マンガ・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」は全世界で2,000万人以上が利用し、マンガ制作に活用いただいています。また、2019年より「国際コミックスクールコンテスト」を開催しており、作品発表の場の提供も積極的に行っています。
*直近30日間に絵を描いたと回答した人
調査方法について
本調査は、2021年11月5日~12月23日の期間、MADE IN SURVEYS社(フランス
https://en.misgroup.io/)に依頼し、イギリス、フランス、ドイツ、スペインの4か国において計8,353名にオンライン調査を行いました。
調査人数内訳:
イギリス:2,128名(10代:536名、20代:533名、30代:534名、40代:525名)
フランス:2,120名(10代:533名、20代:538名、30代:539名、40代:510名)
ドイツ:2,001名(10代:481名、20代:503名、30代:509名、40代:508名)
スペイン:2,104名(10代:521名、20代:523名、30代:525名、40代:535名)
2020年、2019年分との比較につきましては、前年に行いました同様調査を参照しております。
2020年の調査は、2020年10月2日~12月18日の期間、MADE IN SURVEYS社(フランス
https://en.misgroup.io/)に依頼し、イギリス、フランス、ドイツ、スペインの4か国において計10,555名にオンライン調査を行いました。
調査人数内訳:
イギリス:2,545名(10代:1,035名、20代:485名、30代:520名、40代:505名)
フランス:2,676名(10代:1,096名、20代:530名、30代:532名、40代:518名)
ドイツ:2,627名(10代:1,080名、20代:528名、30代:517名、40代:502名)
スペイン:2,707名(10代:1,076名、20代:536名、30代:502名、40代:593名)
2019年の調査は、MADE IN SURVEYS社(フランス
https://en.misgroup.io/)に依頼し、下に記載の4か国において計16,145名にオンライン調査を行いました。
調査人数内訳:
イギリス(2019年6月5日~2019年7月5日実施):4,090名(10代:1,017名、20代:1,021名、30代:1,027名、40代:1,025名)
フランス(2018年12月28日~2019年2月6日実施):4,000名(10代:1,000名、20代:1,000名、30代:1,000名、40代:1,000名)
ドイツ(2019年4月11日~2019年5月20日実施):4,010名(10代:1,005名、20代:1,003名、30代:1,000名、40代:1,002名)
スペイン(2019年5月20日~2019年6月10日実施):4,045名(10代:1,004名、20代:1,020名、30代:1,013名、40代:1,008名)
株式会社セルシスについて
セルシスはグラフィックコンテンツを制作する世界中のクリエイターを、デジタル技術で支援しています。
イラスト・マンガ・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」やWEBサービス「CLIP STUDIO」などの創作活動をサポートするサービスの提供や、電子書籍ソリューション「CLIP STUDIO READER」などのコンテンツ制作・流通・閲覧にまつわるソリューションを提供しております。
セルシスコーポレートサイト:https://www.celsys.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/clip_celsys
YouTube:https://www.youtube.com/c/CLIPSTUDIOchannel
Instagram:https://www.instagram.com/clipstudioofficial/
お問い合わせ先
株式会社セルシス 広報担当 増川 / 古野 / 髙橋
〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド 2F
e-mail:press@artspark.co.jp
法人のお客様
https://www.celsys.co.jp/clipsolution/