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アニメーション制作会社 事例

OLM Asia SDN BHD

https://www.olm.co.jp/

マレーシアのアニメーションスタジオで「CLIP STUDIO PAINT」を導入

アニメーションプロデューサー 加藤浩幸様
アニメーター Jason Chng Oon Seong様

 2017年にマレーシア初の2Dアニメーションスタジオとして設立されたOLM Asia様。「ポケットモンスター サン&ムーン」、「ベイブレードバースト 超ゼツ」など子供たちに大人気のアニメーションを手掛けています。 今回マレーシアのスタジオで「CLIP STUDIO PAINT」を導入いただいた経緯や、今後の展望についてお伺いしました。

「映像を愛するすべての人へ笑顔と感動を」

ーOLM Asia様のこれまでのお仕事について教えてください

 OLM Asiaは、マレーシアに設立されたOLMグループに所属する7つ目の会社です。OLMグループは、子供たちを中心に愛され続けている「ポケットモンスター」をはじめ、数多くのアニメーション作品やフルCG作品、VFX映像など制作しています。

 また、海外向けのTVシリーズや映画作品の制作を通じて、活動のフィールドを広げ、映像を愛するすべての人へ笑顔と感動を届けています。

ーこの度マレーシアにスタジオを設立された経緯、その目的をお伺いできますか

 日本は、高齢化社会で1年に40万人ずつ人口が減っている状況です。日本のアニメーション業界はテクニックと知識は持っていますが、それを引き継いでくれる人、特に若い世代の働き手が足りなくなるということです。そのような状況から、我々は日本国内だけではなく海外に目を向けました。

 マレーシアを選んだ理由としては、英語が通じること、教育水準が高いことで、日本のアニメーションのクオリティーを維持し、技術と知識を残すことを目的として、こちらにスタジオを設立しました。

ーこれまでも貴社はデジタル作画の導入には先進的に取り組まれていました。その中で「CLIP STUDIO PAINT」も採用いただきましたが、採用にいたった背景をお聞かせください

 導入を決めた大きな理由は、コスト面です。また日本で培われてきた紙のワークフローとの親和性が高いことも選んだ背景の一つです。

「動画工程で『CLIP STUDIO PAINT』を利用」

ー実際のテレビ放送作品でのご利用もいただいているのでしょうか。また、具体的にはどのような制作工程でご利用いただいていますか?

 テレビ放送作品では「ポケットモンスター サン&ムーン」、「妖怪ウォッチ」、「ベイブレードバースト 超ゼツ」、「ヴァンガードオリジン」などでソフトを利用しております。

 2018年現在は、動画の行程で「CLIP STUDIO PAINT」、仕上げの行程で「PaintMan」を使用していますが、2019年は原画の行程での導入にもチャレンジしていこうと考えています。


ー今後の「CLIP STUDIO PAINT」 やセルシスに期待することがございましたら教えていただけますか

 含み塗り、串刺しツール、「PaintMan」のようなライトテーブルをお願いいたします。仕上げ機能の充実を期待しています。

 また、マイナーな問題として、ライトテーブルを使っていて、セルの切り替え時に、作業していたセルを選択し直さなければいけない、というようなことがあります。このような細かい問題や、オーディオファイルに関する機能がもっと強化されると、なお素晴らしいソフトになると思います。*

* ライトテーブル機能の修正、オーディオファイルの入出力機能は2018年11月のアップデートで実装いたしました。

「『CLIP STUDIO PAINT』はアニメーションとイラストレーションを一緒に行える」

ーアニメーターのJason Chng Oon Seong様にお伺いします。ご利用いただいたご感想などお伺いできますか?

 「CLIP STUDIO PAINT」を楽しみながら使っています。とても反応がよくて、PC上で動作が軽く、インターフェイスもユーザーにとって直感的に使いやすいものだと感じています。アニメーションとイラストレーションの両方を一緒に行えるという互換性があるのも良いですね。

ーOLM Asiaと出会ったきっかけ、アニメーターになろうと思われたきっかけは何でしょうか

 マレーシアのクアラルンプールで開催された「コミックフェスタ 2017」でOLM Asiaがブースを出していて、その時に新しい事務所でアニメーターを募集していると知りました。それがきっかけで、日本のアニメーション業界のことをもっと知りたいと思い、入社の希望を出すことを決意しました。最終的にはアニメーション監督になるのが私の夢です。

「デジタル作画によって距離の制限が無くなった」

ーアニメーション業界では既存の制作フローからの変化が進んでいますが、OLM Asiaの設立を通して、今後どのような制作体制を目指されていますか

 デジタル作画によって物流における距離の制限が無くなりました。このことも海外進出のきっかけの一つです。

 OLM Asiaは、これまでのようなアウトソースのためのスタジオではなく、元請けスタジオとしても機能し、日本本社と同じことができるレベルまで持っていきたいです。
 

【株式会社オー・エル・エムについて】

 


 アニメ・映像制作スタジオとして1994年に設立。子どもたちを中心に愛され続けている「ポケットモンスター」をはじめ、数多くのアニメ作品やフルCG作品、VFX映像など制作しています。

 2017年12月にはマレーシアのCyberjaya地区にOLM Asia SDN BHDを設立し、現地でのデジタル動画、仕上げ業務を行っております。

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