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産学連携 事例

東京大学 苗村研究室 / 株式会社日立製作所「マンガパース」

超臨場感3D技術「マンガパース」を「CLIP STUDIO PAINT」に搭載
東京大学苗村研究室・株式会社日立製作所様の研究成果を活用

超臨場感3D技術「マンガパース」を「CLIP STUDIO PAINT」に搭載
東京大学苗村研究室・株式会社日立製作所様の研究成果を活用
(2013年8月)

内容紹介

 マンガ・イラスト作成ソフト「CLIP STUDIO PAINT」に、マンガ的なパースを簡単に表現できる「マンガパース」機能を搭載いたしました。

この「マンガパース」機能は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「革新的な三次元映像技術による超臨場感コミュニケーション技術の研究 開発」において東京大学苗村研究室と日立製作所様が案出した技術に基づき、日立製作所様のご協力のもと開発したものです。

マンガ的なパース表現(目前に迫るパンチの拳だけが極端に大きく描写される等)は、マンガやイラストで迫力や臨場感を表すためによく用いられる表現技法のひとつです。このマンガ的なパース表現の作画を支援するために「マンガパース」機能は開発されました。
 

(3Dキャラクターモデルへのマンガパース機能の適用例)
 

 

「CLIP STUDIO PAINT」には、3Dモデルによる作画支援機能が搭載されています。「マンガパース」機能を用いて3Dキャラクター(または標準搭載されている下絵用の 3Dデッサン人形)を表示すると、カメラにある程度近い部位のみ極端に大きくなった、いわゆるマンガ的なパースが適用されるようになります。
 

(3Dデッサン人形へのマンガパース機能の適用例)

 

「マンガパース」機能は、マルチパースペクティブと呼ばれる考え方に基づいて、複数のカメラパラメータを一枚の絵に合成する方法により、3Dモデル側の変形を一切伴わずに、マンガ的なパースが適用された3D空間の表示を実現するものです。

ポーズやアングルが変更されても、リアルタイムにマンガ的なパースが表示されます。
既に過去、同様の表示結果をもたらす技術はありましたが、それらは固定のポーズやアングルにおいて、3Dモデル側を変形させることでマンガ的なパースを実 現しており、少しカメラを動かしたり、モデルを移動・回転させると、見た目の大きさや形状のバランスが崩れてしまうため、3Dモデル側を都度変形させる必 要がありました。

 3Dモデルを活用したマンガ制作の過程では、ポーズやアングルの試行錯誤が必要で、それに耐えられる技術の登場が待ち望まれていました。

 なお、「マンガパース」機能は、3Dアニメーション制作ソフトウェア「CLIP STUDIO ACTION」にも搭載されており、3Dアニメーションの分野でも、迫力あるマンガ的なパースを誰でも簡単に活用できます。

 

無料体験版

「マンガパース」機能を搭載した「CLIP STUDIO PAINT」の最新バージョンを、以下よりダウンロードしてお試しいただけます。

▼ 「CLIP STUDIO PAINT」無料体験版
http://www.clip-studio.com/clip_site/download/clipstudiopaint/csptrial/index
▼ 「CLIP STUDIO PAINT」マニュアル
http://www.clip-studio.com/clip_site/howto/library/page/view/manual_download_01_csp


「マンガパース」機能を搭載した「CLIP STUDIO ACTION」の最新バージョンを、以下よりダウンロードしてお試しいただけます。

▼ 「CLIP STUDIO ACTION」無料体験版
http://www.clip-studio.com/clip_site/download/clipstudioaction/csatrial

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