マンガ学部マンガ学科
キャラクターデザインコース
准教授 西野公平 様
京都精華大学様では、2014年よりマンガ学科の教材として「CLIP STUDIO PAINT」 を導入されました。ストーリーマンガコース立ち上げの2000年頃から、デジタル制作を授業に取り入れられていましたが、当時使用されていたソフトは「絵 を描く」、「マンガを描く」という部分では使いにくい点もあり、本格的にデジタル化を進めるために2009年より「ComicStudio」を導入。そし て「CLIP STUDIO PAINT」にソフトを変更されております。その背景・効果について西野准教授にお伺いいたしました。
「ComicStudio」も良いソフトでしたが、開発終了というお話を聞いて、これから活躍する学生たちには、やはり将来性のある、新しいソフトで教え ていきたいという思いがありました。また、去年12月のアップデートで、「ComicStudio」の機能も殆ど「CLIP STUDIO PAINT」に搭載されたこともあり、このタイミングとなりました。京都精華大学マンガ学部では2013年より、ノートPCの購入が必須となっていますの で、学生全員がよりデジタル制作に慣れ親しみやすい環境になっております。
やはり「唯一のマンガ制作ソフト」なのでとてもスムーズです。他社製品のグラフィックソフトもありますが「CLIP STUDIO PAINT」は描き手のために作られたソフトという部分が違います。選択範囲の「隙間綴じ機能」なども、描き手のことをよく考えられていると思いますの で、学生たちもとても楽しんで使っています。一つのソフトで、イラストレーターを目指す学生にもマンガ家を目指す学生にも対応できる点もいいですね。
1年次にアナログで「描く」という基本からものを描く事の本質を教えます。そして、2年次からデジタル制作に取りかかります。そうすることによって、アナ ログで苦労した分、より「CLIP STUDIO PAINT」の便利さが伝わり、作業の効率化にもつながります。デジタルならではの機能も授業の中で教えています。
「ComicStudio」は当初、同人作家向けのソフトと感じるところもありましたが「CLIP STUDIO PAINT」はフルカラー対応など、 「ComicStudio」以上に日本のマンガ文化を担うソフトになっていると思います。だからこそ、今後もどんどんプロのユーザーが欲しいと思う機能に 対応するなど、さらなるアップデートを期待しています。
デジタルを導入した当初は、PCはただの画材の一つでしたが、いまではPCで原稿の入稿をはじめ、ツイッターやpixivなどを使った営業活動もできる世 の中です。いま、アーティストはデジタルがないと通用しない時代になってきています。アナログで描いてもどこかで必ずデジタル化する作業につながります。 これからの学生たちには、制作にどんどんデジタルを取り入れてほしいです。大学側としても、デジタルに適応できる学生を育てていきたいです。学生たちには 大学生活の中でいろんな経験をして欲しいと思っております。そして、その中で自分の道を見つけていってほしいと考えております。
マンガ教育の歴史は古く、1973年にまでさかのぼります。世界初のマンガクラスの開設から始まり、2006年にはマンガ学部に。教員には現役マンガ家や 人気イラストレーターなどがそろっており、第一線で活躍してきたプロたちから、マンガ、アニメに関することを直接学べる日本で唯一の学部です。海外からも その評価は高く、現在では留学生も多く在籍しています。
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