村上先生、臺野先生、井上先生、なにわ先生
グラフィック分野の教育に注力されている日本工学院専門学校様では、マンガコースの中に「デジタルコミック専攻」という、デジタルマンガの専門的な専攻を設置されており、2014年より教材として「CLIP STUDIO PAINT」を導入されました。その背景・効果について村上先生、臺野先生、井上先生、なにわ先生にそれぞれお伺いいたしました。
数年前までは、アナログが主流で、デジタルはオプションというような学校方針でしたが、デジタルを取り入れることにより、表現の幅が広がるのではないかという点と、マンガの現場でもデジタル化の流れが出来つつあったことを踏まえ、デジタルコミック専攻を開設いたしました。
その結果、いまではマンガコース全体が、デジタルが主流で、アナログがオプションという方針に移り変わっております。 さらに、デジタルコミック専攻だけではなく、他専攻でもデジタル制作を取り入れております。(臺野先生)(なにわ先生)
デジタル制作導入当初は、マンガ制作専用ソフトがありませんでしたので、汎用性を重視したソフトを取り扱っておりました。しかしマンガ制作ソフト 「ComicStudio」が発売され、環境が一変しました。そして、2012年よりさらに専門性の高い「CLIP STUDIO PAINT」が出てきたこともあり、今後はより専門性の高いソフトで教えていこうという方針になりました。
また、学生からも「CLIP STUDIO PAINT」を勉強したい、という声が多く上がるようにもなっていましたね。(なにわ先生)
導入前はカラーとモノクロの作業は、ソフトを分けて作業しておりましたが、「CLIP STUDIO PAINT」では、一本でカラーとモノクロに対応できる点がいいですね。
他のデジタル制作ソフトと比較しても、「CLIP STUDIO PAINT」は「操作」をしている感がなく、自然に「描く」ことが出来ます。アナログで描いていた頃は、なかなか納得のいく線が引けなかった学生も、 「CLIP STUDIO PAINT」を使うことによってイメージ通りの線が描けるようになり、気持ちよく制作している様子が見受けられます。コンプレックスを持っていた「線描 き」が自信につながり、表現の幅が広がったように感じています。
また、セルシスはこちらからの要望に対してのフィードバックが非常に速く、ユーザーサポートがしっかりしている部分も魅力に感じています。 (なにわ先生)
現状、素晴らしい構想があっても「描けない」というところで大きな壁になっている人が、たくさんいると思います。
絵が描けない人にも、表現が出来る手段・・・たとえばQUMARIONのように、描ける人だけではなく、描けない人でも表現できるようなデバイスや、ツールがどんどん出てきたら、よりマンガの可能性が広がり、誰もが表現者になりえる時代がくるのではないでしょうか。(井上先生)
今後の方針を考えた時、マンガのデジタル化は、どの先生の中でも共通意識としてありました。
その中でも「CLIP STUDIO PAINT」 はデジタル化の象徴的なものだと思っております。今後も「CLIP STUDIO PAINT」を使った授業をどんどん実施していきたいです。
メディアが多様化している今、作品を紙に書きだすことがゴールではなくなりました。世界中のいろんなメディアに作品を届けることができます。
どこをゴールとして目指していくのか、今後のマンガはどうなるのか。現在のビジネスの枠を超えたときに表現がどうなっていくのかを考えながら、マンガの可能性を広げていきたいです。(村上先生)(井上先生)
日本工学院は、JR・東急「蒲田」駅からのアクセスに恵まれながらゆったりとした空間が広がる蒲田キャンパスと、380,811㎡の広大な敷地に、研究棟や厚生施設が有機的に配置された八王子キャンパスから成る総合専門学校です。
「クリエイターズ」「デザイン」「ミュージック」「I T」「テクノロジー」「医療」「スポーツ」の各カレッジが集い、最先端の学習・研究施設を存分に活用しながら学ぶことが可能です。
独自の教育設計図に基づく「ステップアップ型カリキュラム」と、就職に活きるスキルを養う「チャレンジプログラム」で学生一人ひとりを就職・デビューへと導きます。
2014年度からスタートした文部科学省「職業実践専門課程」においては、申請した19学科すべてが認定。その他の学科も順次申請予定です。
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