株式会社コルクは、「コルクラボマンガ専科」を運営し、CLIP STUDIO PAINTを使用したカリキュラムを取り入れています。
代表取締役の佐渡島 庸平様に縦スクロールマンガへの取組みについてオンラインで講演いただき、縦スクロールマンガを取り巻くマーケットの状況や、CLIP STUDIO PAINTに期待することなどをお話しいただきました。講演には、当社社員が100名以上参加しました。
現在、ウェブトゥーンと呼ばれる縦スクロールマンガが中国や韓国、北米で大きな盛り上がりを見せています。ウェブトゥーンを掲載しているマンガアプリの月間ユーザー数は世界で6,000万人を超え、その内の1%にあたる58万人以上がアマチュア作家としてマンガを投稿、1,600人がデビューをしています。*
コルクは、縦スクロールマンガの新しいスターを生み出すことに挑戦しています。そのためにはツールが重要であり、CLIP STUDIO PAINTがより気軽に縦スクロールマンガを描けるツールになることで、世界の新しいマンガマーケットが生まれていくのではないかと考えています。
* 2019年時点
縦スクロールのマンガはフルカラーで作成されており、一話が短くスマートフォンでテンポよく手軽に読むことができます。そのため絵に密度があると却って読みづらく、高い画力で構成されたシンプルな画風が多く見られます。また、読むときの「間」が独特なのも特徴ですね。
今以上に縦スクロールマンガの制作がしやすくなると良いですね。CLIP STUDIO PAINTで縦スクロールマンガの保存管理がしやすくなったり、縦スクロールマンガ向けのメイキング動画などもほしいですね。
また、もっとツール側から提案があるのはどうかと考えています。例えば、驚いた表現を描きたいときに、適した構図を数パターン提案してくれる、起承転結の王道パターンのコマテンプレートに沿って描き込んでいくだけでマンガができる、などがあれば、選択していくだけでマンガ制作が行えます。マンガ制作がもっと身近なものになり、より多くの人が「マンガ」という表現を選べるようになるのではないかと思います。
以前はプロが制作するものだった写真や動画は、現在はTikTok、Instagramなどのアプリで誰でも簡単に良い雰囲気の写真や動画の編集、SNSでの発表が可能となり、一般に広く浸透しています。このように写真や動画に起きた「素人革命」をマンガで起こすには、ツールが重要だと考えています。そのためにもCLIP STUDIO PAINTには、より気軽にマンガ制作を行える最高のサポートツールとなる開発を期待しています。世界へ向けて新しいマンガの可能性を広げるため、一緒に挑戦していきたいです。
発表する場所も雑誌に加えSNSと大きな広がりをみせており、自ら発信し続けることで声がかかる時代が来ています。これからクリエイターを目指す方には、よりアイデアを研ぎ澄まし、たくさんの作品を読み、多くの挑戦をしていってほしいと思います。
【株式会社コルク】
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